2021/02/02

「佐藤康光が聴く」

 近代将棋1996年9月号、米長邦雄九段の「米長さわやか流対談、この一局」より。


佐藤康光が聴く

=パメラ&クロード・フランク父娘デュオ=

 バイオリンのパメラ・フランク、ピアノのクロード・フランクという父娘によるリサイタルの興味は一点だけだった。

 娘・パメラは生まれたときからずっと、父・クロードと母・リリアンのピアノを聴いて育った。何事も一流になるには環境だと思うが、その点に関しては恵まれていて、何の迷いもないはずのパメラがなぜバイオリニストをめざしたのだろう。

 オール・ベートーベン・プログラムの最初はバイオリン・ソナタ第二番。まず軽い会釈の後、調弦もせずいきなり演奏、まるでこの時を待っていたかのような呼吸で始まった。金のラインの入った黒のドレスを身にまとったパメラの小気味よい演奏が聴こえる。時に、その息づかいが私の席からでも聴こえる。最終楽章のアレグロはダイナミック。英才教育を施したという感じはなく、野性的な趣きさえ感じられた。

 続いて、第十番。第一楽章がテンポ良く始まる。第二、第三楽章では軽妙な感じがして、そのビブラートの使い方が絶妙で印象的。聴いていてうっとりするとはこのことだろう。最終楽章の重音もさすがの一言。音が少し軽くなった感じで、最後のコーダは絶品だった。ラストは第九番「クロイツェル」。第一楽章はリズムによどみがなく、力強い。私が最も気に入ったところ。苦しみに遭いながらも強くなっていったベートーベンらしさが出ていたと思う。父・クロードのピアノにもがぜん力が入り、パメラはダイナミックに、雄大さを加えて演奏を終えた。第二楽章はゆったりとした感じに細かい音を大切にした両者の息づかいが心地良い。

 終楽章はクロードが主役なのか? しかし、そのピアノに重なるバイオリンの音も鮮やかなもの。ひょっとしたら、娘・パメラの演奏が父のピアノを引っ張っているのか?

 「ブラームスのアダージョです」と、たどたどしい日本語でアンコールの演奏を終えた父は、この日の演奏に満足そうな表情に見えた。

(産経新聞1996年6月28日夕刊)


2020/03/02

女流棋士シルエットクイズの解答


左側が高橋和女流2級(当時)
右側が清水市代女流三段(当時)

2018/05/13

将棋ペンクラブ交流会詳細情報(2018年)

将棋ペンクラブ交流会へお越しいただく皆様へ。

交流会についての補足情報です。

・受付は4階入口から向かって右側の一番奥の部屋です。
・会場は対局室3部屋ぶちぬきです。
・受付で将棋ペンクラブ会員の方は会費3,000円、将棋ペンクラブ会員でない方は4,000円をお支払いください。(将棋ペンクラブ会員でない方でも、当日将棋ペンクラブに入会していただければ3,000円の会費になります。また将棋ペンクラブ賛助会員の方は交流会会費は無料です))
・受付で名札を作りますので、お名前をお知らせください。
・受付はアカシヤ書店の店主、星野さんが担当しています。
・星野さんはタコが大好きです。
・将棋古書の話、所有している棋書の価値などを聞きたければ、飲み会の時など星野さんとお話いただくと良いです。この道の権威です。
・受付と同時に、手合いカードを記入いたします。段級位を申告してください。
・何も言わなければ手合いが付きます。道場と同様、段級位差がある場合は駒落ちで手合いが付きます。
・対局を休みたい時は、手合い係の幹事に言ってください。
・対局相手を指名したい時も手合い係に申告してください。
・会場内で名札を付けていれば出入り自由です。
・将棋ペンクラブに入会したくなったら、その場で申し込んでいただくことができます。
 (入会費無料、年会費3,500円)
・将棋会にはいつからでも参加できます。(10:00~16:00)
・将棋会での勝ち数の多い順に好きな賞品をゲットできます。
・将棋会は負け数は関係なく勝ち数だけで順位が決まります。対局には指導対局も含まれます。
・賞品は、色紙、扇子、棋書など。
・対局をせずに会話を楽しむこともできますが、賞品獲得(将棋会参加の全員に行き渡る)のためにも最低一局は指しておくことをお勧めします。
・指導対局は、上野裕和五段、中井広恵女流六段に担当いただきます。
・指導対局希望の場合は手合い係に申し込んでください。
・交流会の参加者は例年50~60名。午前中で半分の入り、12時過ぎから人が増える傾向にあります。
・昼食は、おにぎり、サンドイッチ(未定)、飲み物が用意されています。自由に取って食べていただけます。
・会の開始の挨拶も何もなく、基本的には、まったり、のんびりした会です。
・16:00で将棋会終了。
・その後、表彰(といっても勝ち星順に欲しい賞品を取りに行くだけ)と、その場での簡単な自己紹介。
・その後、皆で盤駒を片付け、宴会用の机を並べます。
・17:00前頃から宴会開始。
・将棋ペンクラブ会員の交流会なので、会員プロ棋士の誰が遊びに来るかは当日まで分かりません。
・少ない予算での宴会なのでつまみには限りがありますが、酒量は意外と豊富です。
・例年19:00頃、宴会終了。皆で後片付け、撤収作業を行います。
・その後、それぞれ二次会。(二次会以降は別会計)
・バトルロイヤル風間さんに宴会の時に似顔絵を描いていただくことができます。宴会が始まってバトルさんが酒を2~5杯飲み終えたあたりでバトルさんに声をかけてみてください。

5月19日(土)お待ちしております。
そして、十分に楽しんでいってください。

2017/11/03

五十嵐豊一九段が語る関口慎吾六段

将棋世界2004年5月号、「時代を語る・昭和将棋紀行 五十嵐豊一九段」より。聞き書きは木屋太二さん。

 関口慎吾という人がいた。二十歳で四段。この人は強かった。角落で一、二番指してもらったが勝てなかった。関口さんは人柄はすばらしいし将棋も滅法強い。口を開けば、きちんと正論を言う。升田幸三さんと同世代で、誰からも”名人候補”と認められていたが惜しくも戦死した。関口さんが生きていれば、その後の将棋界は確実に変わったと思います。
(以下略)


2017/06/18

将棋ペンクラブ会則

《 将棋ペンクラブ会則 》
第1条(名称)
この会は「将棋ペンクラブ」という。
第2条(事務局)
この会は事務局を星野穰方におく。
第3条(目的)
この会は将棋と文章を愛する人の集まりで、会員相互の親睦と将棋ジャーナリストの擁護・育成を図 り、あわせて将棋の普及に寄与する。
第4条(事業)
この会は前条の目的を達成するために諸事業を行う。
第5条(役員)
この会は次の役員をおき、任期は2年とする。名誉会長、会長、幹事、会計監査。
第6条(入会)
この会への入会希望者は会費を添えて事務局へ申し込むこと。資格は問わない。
第7条(会費)
年会費3,500円、賛助会員・法人会員は各1万円とする。賛助・法人会員は交流会に招待する。会費 は年末の会報に同封する振込用紙で、1月末日までに納入する。
第8条(施行)
この会則は平成29年(2017年)1月1日から施行される。
第9条(細則)
この会則に決めていない細則については、幹事会が決める。

2016/04/02

「新春お年玉クイズ2005」の解答

第1問 B(岩)
第2問 C(獅子の洞入り)
第3問 A(クルミ)
第4問 B(最強者決定戦)
第5問 C(ハワイ)
第6問 A(中原誠)
第7問 A(レコード)
第8問 C(エアロバイク)
第9問 A(勝新太郎)
第10問 B(血涙十番勝負)


2013/05/23

将棋ペンクラブ交流会詳細情報(2013年)

将棋ペンクラブ交流会へお越しいただく皆様へ。

交流会についての補足情報です。

・受付は4階入口から向かって右側の特別対局室の手前の部屋(高雄)です。
・会場は対局室3部屋ぶちぬきです。
・受付で会費3,000円をお支払いください。
・受付で名札も作りますので、お名前をお知らせください。
・必要であればTwitterアカウントも名札に追記するようご依頼ください。
・受付はアカシヤ書店の店主、星野さんが担当しています。
・星野さんはタコが大好きです。
・将棋古書の話、所有している棋書の価値などを聞きたければ、飲み会の時など
 星野さんとお話いただくと良いです。この道の権威です。
・受付と同時に、手合いカードを記入いたします。段級位を申告してください。
・何も言わなければ手合いが付きます。道場と同様、段級位差がある場合は
 駒落ちで手合いが付きます。
・対局を休みたい時は、手合い係の幹事に言ってください。
・対局相手を指名したい時も手合い係に申告してください。
・会場内で名札を付けていれば出入り自由です。
・将棋ペンクラブに入会したくなったら、その場で申し込んでいただくことができます。
 (入会費無料、年会費3,000円)
・将棋会にはいつからでも参加できます。(10:00~16:00)
・将棋会での勝ち数の多い順に好きな賞品をゲットできます。
・将棋会は負け数は関係なく勝ち数だけで順位が決まります。対局には
 指導対局も含まれます。
・賞品は、色紙、棋書など。
・対局をせずに会話を楽しむこともできますが、賞品獲得(将棋会参加の全員に行き渡る)
 のためにも最低一局は指しておくことをお勧めします。
・櫛田陽一六段による指導対局は、お昼頃から開始されます。
・指導対局希望の場合は手合い係に申し込んでください。
・交流会の参加者は昨年で80名。午前中で半分の入り、12時過ぎから
 人が増える傾向にあります。
・が、今年は午前中だけ鈴木環那女流二段が来場予定です。
・昼食は、おにぎり、飲み物が用意されています。
 自由に取って食べていただけます。
・会の開始の挨拶も何もなく、基本的には、まったり、のんびりした会です。
・16:00で将棋会終了。
・その後、表彰(といっても勝ち星順に欲しい賞品を取りに行くだけ)と、
 その場での簡単な自己紹介。
・その後、皆で盤駒を片付け、宴会用の机を並べます。
・17:00前頃から宴会開始。
・将棋ペンクラブ会員の交流会なので、会員プロ棋士の誰が遊びに来るか、
 誰も来ないのかは、 当日まで分かりません。
・少ない予算での宴会なのでつまみには限りがありますが、酒量は意外と豊富です。
・例年19:30頃、宴会終了。皆で後片付け、撤収作業を行います。
・その後、千駄ヶ谷の大きな居酒屋で二次会。例年約40名くらいの参加です。
 (二次会以降は別会計)
・飲みながらプロ棋士のエピソードを聞くなら、幹事で元・近代将棋編集長の
 中野隆義さんが最適です。安部首相に似た顔立ちです。
・バトルロイヤル風間さんは、14:30頃あるいは16:00過ぎの到着と思われます。似顔絵は、宴会の最中に描かれますので、ご希望の方は、バトルさんの座っているところへお越しください。
・将棋ペンクラブ会長の木村晋介弁護士も来場予定です。
・三次会以降はそれぞれ。

それでは皆様、5月25日(土)お待ちしております。
そして、十分に楽しんでいってください。